2008年のグリーンエコ年賀状の実績報告(株式会社プリプレスセンター[年賀の森]総実績結果)
去る2009年11月8日、2008年度分の植林を実施するため、美幌町に赴きました。 美幌町は同じ北海道といえども、札幌から300㎞離れた土地で、森林が生い茂る 空気の綺麗な町です。
今回の植林のメンバーはプリプレス・センター3名を含め、「サミットの森」植林参加者総勢20名。 東京から参加された方が多く、道中も北海道の大自然を満喫されていたようでした。植林地は美幌市街地から少し離れた山林です。
平地に植林すると思っていましたが、角度のある山地への植林でした。そんな植林地に一瞬こそひるんだものの、遠く札幌から来た我々はかえって気合いが入りました。
さっそうと長靴を履き、軍手に手を入れ、手ぬぐいを首に強く巻き付け、準備は万端です。美幌町の職員さんの丁寧な植林講習を終え、いざ植林です。 植林する木はカラマツです。
およそ50年ほどで材木として使える立派な木となります。山地での植林は想像以上に我々の体力を奪いました。 おまけに土を掘ると笹の根が張り巡らされており、容易に掘る事すらままなりま せん。 これが自然との闘い、植林の醍醐味です。 幸いこの日は天気にも恵まれ、11月とは思えぬ陽気に包まれておりましたので、 寒さに体力を奪われる事がなかったのが救いでした。
1時間ほどで全ての苗木を植え終えた我々は、本当にすがすがしい表情を見せて いました。 全員が山頂に集まり、職員からはお茶が振る舞われます。 渇いたのどが潤されると冷静に辺りの景色を見渡す事ができました。 なんという景色でしょう。 遠くに見える美幌峠をはじめとした360°の大パノラマは、北海道の雄大さを物語 ると同時に、大自然が我々に「おつかれさま」というねぎらいの言葉を掛けてく れているようでした。植林を終え、記念の看板を立て、帰路につく我々。 虫に刺されても、風に舞った落ち葉が顔につこうとも、泥を素手で触ろうとも、 それはもう「自然」との触れあいであり、汚さは微塵も感じませんでした。
たった1〜2時間ほどの植林体験でしたが、その意義、経験は何事にも代え難く、 また得難いものであったと思います。 この日植えたカラマツが、近い将来多くの生命の拠り所となり、我々の資源とな るということは、地球全体から見れば小さな事かも知れません。 しかしこの小さな成果を繰り返し、機会を増やしていく事が、持続可能な社会へ と繋がっているという事を改めて感じる事が出来ました。